■2/26(金) 19:00~ (ブラック)再入荷
「…コカインがあったらおれはコカインを吸いたいし、コカインを吸わなきゃいけないと思って常にコカインを気にしてしまう、それはつまり、おれがコカインを持って、つまりおれがコカインを所有してるけど、でもコカインがおれを支配してるってことなんだ。逆なんだな、真実は見えてる通りじゃないってことなんだ」
あすかくんは酔って真っ赤な目でそう言った。
あすかくんが真っ赤な目のときに言うことは大体クソだが、いつも僅かな真実を含んでいる。だからおれはあすかくんの話を聞く。それにしてもなんでコカインの話を。
おれの額には少し汗が浮かんできた。今日は天気がいいからあすかくんの部屋は暑かった。
あすかくんは目が赤くなるといつもおれを見て話しているのか怪しい感じになる。目の焦点がおかしいからおれを通り過ぎて誰かに話しかけてるみたい。まあ別にそれでもいいが。
「あすかくん、タバコ吸う?」
おれが聞くと、いらないよ、とあすかくんが答えた。
「いらないよタバコ、ウィード吸おうよ、けっこう美味しいのがあるよ」
あすかくんはジョイントをゴソゴソ探してる。エアコンがついてないからおれもあすかくんも汗をかきはじめた。
おれは着てたTシャツの袖をまくり上げた。あすかくんは床に置いた雑誌のそばに落ちてたジョイントを見つけ火をつけるとおいしそうに吸った。ホコリが日光の中をキラキラと舞い、そこにあすかくんの吐いた煙が渦を巻くように混ざる。
部屋の空気が淀んでる暑い締め切った部屋にいて、一緒にいるオッサンはシラフじゃなくて様子がおかしい。でもおれはそんなオッサンと一緒にいてとてもリラックスしてるし別にイヤな気分じゃなかった。あすかくんの部屋だってクソ汚ねえがぜんぜん悪くない。ゴミみてえな本が気が狂うほどたくさん置いてあって良く言えばストリートっぽい図書館だ。
「はい」
とあすかくんがジョイントをパスしてくれた、汗をかいたオッサンがおれに回したジョイントは、吸口がオッサンのヨダレと汗でべちょべちょだった。おれはジョイントをそのままくわえるとけむりを深く吸い込み「うまいじゃんこれ」と言った。そしてジョイントをもっとべちょべちょにしてあすかくんに返した。あすかくんはそれを赤い目で見てイヤそうに頷いてそのままそのジョイントをのろのろと消した。
Size Chart:サイズ表
Size |
Length/着丈 |
Width/身幅 |
Sleeve/裄丈 |
M |
73cm |
50cm |
88cm |
L |
76cm |
55cm |
92cm |
XL |
78cm |
60cm |
96cm |
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